かみさまの命日

ことばが好きで短歌をやるクィア

夢と魚、一歩目のこと。

文学フリマ東京37にサークル参加をしました! という日記です。

前回の文学フリマ東京36では、藤宮若菜さんとのサークル「明滅する彗星」として参加したのですが、今回はうみにくさんとのサークル「夢と魚」として出店しました💐🕊💐

今回販売した歌集「ぼくらはうまれたままの姿で」は、2023年上半期に起こった別れや諦めや絶望をもとに、そこから回復していく感情の揺らぎを眺めながらつくった短歌を収録しています。

なので、2023年5月に販売した歌集「とうめいな暴力、ゆれる祈り」と比べるとかなり短歌の色や温度が違うのではないかな、とおもっています。

うみにくさんには、制作過程で「溺れるちゃんの短歌、湿度が変わったよね」みたいなことを言われたので、知らないあいだにどこかのタイミングで進化したのかもしれないなとうれしくおもいました。(過去に執着したり、過去を恋焦がれたり、過去を後悔したりするのはわたしの性に合っていなくって、どんどん皮を脱いでいきたいなとおもっているので)

 

今回販売した歌集「ぼくらはうまれたままの姿で」から一首。

淡いひかりをくぐって 天国のマックはたしか海沿いにある

来年の文学フリマにも「夢と魚」としてサークル参加する予定です。現時点では!

いまは小説を書いていて、次作では短歌だけでなく詩やエッセイなど色々な文学に挑戦したいというきもちです。

 

それと、今回は既刊歌集「かみさまの匂いがする」も販売していたのですが、少部数だったこともあり、なんと在庫がすべてなくなりました!

こちらの歌集は「溺れる」としての1冊目の本であり、未熟な部分でさえ愛おしい宝物のようなものなので、たくさんのひとの手元に渡ったことが嬉しかったです。

こちらは再販の予定はなかったのですが、最後の方にブースに来ていただいた方に「(かみさまの匂いがする)売り切れちゃいましたか?気になっていたので残念です…」と言っていただいたので、え〜〜〜、嬉しい、くやしい!手にとってほしかった!となったので、次回の文学フリマに向けてもういちど刷ろうかな、とおもいました。

なんとも意志が弱い、けど目の前でそんなことを言ってくださる方を見てしまうと、揺らいでしまうよ〜。多分やります、再販。いつか気がついたときに買ってくださったら嬉しいです。

何人かのフォロワーさんにもお声がけいただいて、いつもタイムラインで見ているひとだ!となり、テンションぶち上がり体験でした。他人に「溺れるさん」って呼んでもらえるの、かなりかわいくてときめきが止まらなかった。どんどん呼んでほしい。

 

どの歌集にとってもそうですが、わたしが吐き出したことばという花束が、知らない誰かの手元でただしくうつくしく咲いてくれるなら本望です。

これからもどんどん創作をつづけていきます。あらゆる文学を駆使して、溺れるとしての思想をぶち撒けて生きていきたいです。